生後5ヶ月ごろになると歯が生えはじめ、離乳食をはじめてみようという時期ですね。
離乳食は10倍がゆからスタートしていきますが、慣れてきたら色々な野菜にも慣れさせていきます。離乳食を進めていく中で、「どう進めていったらいいのか」「今の時期に食べさせていい食材なのか」「子どもが全然食べてくれない」「アレルギーが心配」などといった悩みが尽きないと思います。
そこで今回は私が子どもにほぼ毎食食べさせてきた「野菜スープ」についてお伝えします。
「野菜スープ」は離乳食の初期、中期、後期、完了食のすべての時期で大活躍します。作って冷凍保存のストックを作っておくと時短になりますし、栄養満点なので本当にオススメです。
もちろん同じ味になってしまっては子どもが飽きてしまうかもしれませんが、野菜スープは自分次第で無限にアレンジできるので、そのあたりもお伝えしたいと思います。
長くなりましたが、この記事を書いているのはこんな人です。
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- 野菜スープに入れる食材とは
- 野菜スープの栄養素
- 野菜スープの作り方
- 野菜スープのアレンジ
- 最後に
野菜スープに入れる食材とは
私が野菜スープに入れる食材は「にんじん」「たまねぎ」「じゃがいも」の3つだけです。
理由は3つ。
- アレルギーの心配が少ない
- いつでも手に入る食材である
- 比較的保存が効く
もちろん冷蔵庫に残っている食材を適当に入れても良いとは思いますが、野菜スープは基本のベースという考え方の方がアレンジをしやすいです。
野菜スープの栄養素
ここではそれぞれの食材の栄養素についてお伝えします。
にんじんはクセがなく、加熱することで甘味が増すので赤ちゃんの初めての野菜としても最適です。彩りが良くなる上に赤ちゃんの身体に優しい栄養も満点です。加熱しても煮崩れしづらいので、切り方や加熱時間を調整することによってどの時期にでも使いやすい食材です。
- にんじんのもつ栄養素
- βカロテン(ビタミンA)
粘膜を正常に保つ働きがあるので、ウイルスや細菌から身体を守る免疫力が高まる作用が期待できます。子どもは大人に比べて免疫力が低いため風邪をひきやすいです。にんじんを積極的に摂取することで風邪をひきにくい子に育つかもしれません。さらに細胞の正常な作りを助けるためにも必要なビタミンでもあるので子どもの成長には欠かせません。
- 食物繊維(ペクチン)
体内に吸収されると善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。特に離乳食がはじまると便秘になりやすいため、腸内環境のバランスを整えることによって便秘や下痢の予防につなげたいですね。
にんじんには他にもビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、鉄分、カルシウムなども含まれています。
玉ねぎは辛みがあるので赤ちゃんが嫌がる可能性がありますが、じっくり加熱することによって甘みを引き出すことができます。さらに、加熱すると柔らかくなるので赤ちゃんにとっても食べやすい食材です。たまねぎの栄養は水に流れてしまうものも多いので、スープにするのが最適です。
- たまねぎのもつ栄養素
- ケルセチン
ケルセチンはボリフェノールの一種です。動脈硬化や肥満防止、抗アレルギー効果があると言われています。強い抗酸化作用を持っているこの栄養素は、血管を丈夫にして、血液をサラサラにしてくれる効果があります。ケルセチンは熱に強く、特に油と一緒に摂取すると効果が高まるようです。
- 硫化アリル
たまねぎの辛みの元ではありますが、ビタミンB1の吸収を助けたり、血液をサラサラにする効果があります。ただし、加熱すると成分が失われてしまうため、離乳食の時期にはあまり効果が得られない栄養素でもあります。ただし咳止め、のどの痛みを和らげる効果があるので、風邪をひいた時にはオススメです。
たまねぎには他にもビタミンB、ビタミンC、リン、カリウム、食物繊維なども含まれています。
じゃがいもはクセがなく、未熟な赤ちゃんも吸収しやすいデンプン質(炭水化物)を多く含んでいます。じゃがいもは裏ごししなくても潰してお湯や出汁で伸ばすだけでペースト状になるため離乳食の時短調理には最適です。
- じゃがいものもつ栄養素
- ビタミンC
一番の特徴は、じゃがいものビタミンCは熱を加えても壊れにくいことです。ビタミンCは身体の免疫力を高めるので風邪の予防に効果があります。また、疲労の回復にも効果があるので、遊んで疲れてしまったあとなどに摂取すると良いかもしれません。実はみかんと同じくらいの量のビタミンCがじゃがいもには含間れています。
- カリウム
カリウムは塩分(ナトリウム)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。基本的に子どもにはうす味の食事を与えますが、もし塩分の摂り過ぎがあっても、カリウムが調節してくれます。
じゃがいもは他にもビタミンB1、ビタミンB6、鉄、マグネシウム、食物繊維なども含まれています。
野菜スープの作り方
- 野菜を切る
- 煮込む
工程は以上になりますが、写真を付けながら簡単に解説します(^◇^;)
離乳食中期:最初は2mm程度の角切り、慣れてきたら3〜4mm四方の角切りにする
離乳食後期:5mm四方の角切りにする
完 了 期:約1cmの角切りにする
中期と後期の大きさにするのが一番めんどくさいので、私はリッチェルの「離乳食らくらく時短調理セット」を使っていました。
リッチェル(Richell)の「離乳食らくらく時短調理セット」はマストバイアイテム!使い方やメリットとデメリットなど。
続いて鍋で煮込んでいきます。じゃがいもは煮崩れしやすいため、形を残したいならばあとで加える方が良いです。また、一応の目安の時間を載せていますが、子どもの食べが悪ければ柔らかくするために煮込み時間を伸ばしてください。逆に多少かたくても食べる子もいるので、様子を見てあげましょう。
離乳食中期:沸騰してから12〜15分程度煮込む。絹ごし豆腐のかたさを目安
離乳食後期:沸騰してから10分程度煮込む。バナナのかたさを目安
完 了 期:7〜10分程度煮込む。大人と同じくらいのかたさでも大丈夫
冷凍したストックを使う場合、電子レンジで解凍する時にさらに柔らかくなるため、かたければ食べる前にレンジで調節しても良いです。
出来上がったものを冷凍保存して完成です♪( ´▽`)
成長の時期に合わせて保存トレーは15ml、25ml、50mlとだんだん大きくなっていきました。現在は50mlで小分けをしていますが、小さいトレーは別の食材で使えるので種類が揃っていると便利です。
野菜スープのアレンジ
冒頭でお伝えしたように、野菜スープは無限のアレンジができます。はっきり言って野菜スープに加える食材はなんでも良いです!
トマトを加えればトマトスープになるし、かぼちゃを加えればかぼちゃスープになります。なんなら粉ミルクを加えてミルクスープにしても良いわけです。
さらに言えば写真のような市販のソースの素や野菜フレークを加えるだけで、足りない栄養素を補えるのでオススメです。みそ汁の素やコンソメなどもあるので、本当に様々なアレンジができます。
例えば野菜スープに「鯛あんかけ」を加え、うどんにかけるだけで栄養満点の食事になるので、このようにわが家では野菜スープをベースに色々なアレンジを加えています。
おそらく他では見ない変わったネタとしては、北海道の小樽で見つけた「アラジンの秘密」というものを使うときもあります。これを入れると栄養満点な上に、とろみがつくのでスープ以外にもおかゆに混ぜることもあります。もちろん普段の私の食事にも利用しています♪( ´▽`)
ここからはレシピを3つ紹介します。
コンソメ:適量
ブロッコリー:適量
うす焼きたまご:適量
私の娘は1歳になる直前には断乳していたので、最近では栄養を補うためにフォローアップミルクを野菜スープに混ぜて「ミルクスープ」にしています。
フォローアップミルク:1キューブ
いんげん豆:適量
とうもろこしのフレーク:適量
とうもろこしのフレークを加えることによって、サラサラのスープの水分を吸って食べさせやすくすることができます。
ちなみに使っているフォローアップミルクは「明治ステップらくらくキューブ」です。
お米:一つかみ程度(お好み)
ブロッコリー:お好みで
娘が風邪をひいたときに作ったのですが、お粥を作るときに野菜スープとブロッコリーを加えてみました。
お米だけで作ったお粥と比べ、野菜スープの出汁がでているため美味しいです。もし濃い味に慣れているお子さんや、食べが悪い場合は顆粒だしや塩で味を整えてあげても良いかもしれません。
うどん:月齢に合わせた量
さやいんげん:適量
たまご:半分
風邪の時に栄養をたくさん取れるように野菜スープをアレンジしてみました。さやいんげんは栄養面だけでなく、彩りが良くなります。さやいんげんに限らず、お好きな野菜で大丈夫です。たまごも同じような理由です。
栄養を吸収しやすく、そして食べやすくするため、マッシャーで野菜類は少しだけ潰してあります。
最後に
野菜スープはストックしておけば時短調理のアレンジが豊富で、さらにしっかり栄養がとれる料理であることが伝わったでしょうか。
離乳食を毎日作ることは大変だと思いますが、ベースとなる野菜スープにさまざまな食材を加えるだけで調理の幅がグッと広がります。
離乳食を頑張ることも良いですが、忙しい子育ての中で少しでも心に余裕が持てるよう、今回紹介した野菜スープのようなストックを使ってみても良いのではないでしょうか。
子育ては「楽しむこと」が一番ですからね。
ではでは。